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海水魚の飼い方  

               はじめに

                  飼うために必要なもの

                  水槽の立ち上げ

                  ニセクロナマコの毒について

                  濾過について

                  白点病について

                  ビブリオ感染症

                  アデヤッコの色変わり

 

はじめに

海水魚は飼うのは難しそう。お金持ちの趣味。でもニモ、飼ってみたいなー!なんて思っている方のため

のページです。

そういう自分も、まだ初めて1年ちょっとのビギナーなので、先輩アクアリストの皆さんにしてみたら、何書

いているの?なんて感じかもしれません。ご意見、間違い等あれば、掲示板の方にお願いいたします。

この1年、少しでもうまく飼いたいと、ショップや色々なサイトで勉強してきました。いくらかの経験もこの1年

でしてきました。そこでわかった事を、書いていこうと思います。

 

 よく本では海水魚は、最低でも60センチ規格以上で、ろ過は、普通の熱帯魚のろ過では不足、海水専

用の濾過器が必要で、クーラーとRO浄水器、紫外線殺菌灯は必須。なるべくならオーバーフロー水槽で

飼うのが基本!!みたいな記載に良く出会いました。

お金ないしなー!でもお魚のためには・・・。なんて悩んだ時もありました。

はたして本当にそうなんでしょうか?

クマノミなど、スズメダイの仲間、ハゼ、ギンポ等に限れば45センチ規格水槽に、テトラの外掛フィルター

でもろ過がきちんとできていれば、十分に飼うことができます。水替えも1ヶ月に1度程度で十分です。

塩代抜かせば、熱帯魚飼うのと変わらないしかえって安定している気がします。

いい器具があるに越したことはありませんが、器具で魚は飼えません。管理は楽になると思いますが。

まずは飼ってみませんか?熱帯魚に比べ、彩りも鮮やかな魚が多いです。またライブロックと言う岩を入れ

ることによって、そこから出てくる様々な生物によって意外と簡単に、自然な感じの海中景観がつくれます。

以前、水草水槽にチャレンジした事がありますが、海水の方がより簡単ナチュラルな感じの水槽ができます。

仕事をおえて、水槽見ながら飲むビールのうまいこと。

大切なのは、熱意でしょう。先輩アクアリストのサイトやショップがきっとお手伝いをしてくれると思います。

このコーナーでも少しのお手伝いが出来ればと思います。

 

飼うために必要なもの

 水槽、ろ過装置(上部ろ過、外掛フィルター、底面式、パワーフィルターなどなんでもいいと思います。)、

サンゴ砂(小粒がいいと思います。)ライト、比重計、水温計、、サーモスタット、ヒーター(サーモスタット内

蔵型でも可)、人口海水の素、バケツまずはこれだけあれば、飼うことは出来ます。

お魚:まずはハゼ、スズメダイの仲間など入門系のお魚から飼うことをオススメします。価格も安く、初期の

ろ過が安定しない時期にも強いようです。(いま自分はハコフグの飼育にチャレンジしていますが、白点病

の発生が多く難しいです。)始めに難しい魚を買い、何度も落として、海水魚の飼育をあきらめてしまう方も

多いようですから。

*ろ過装置の違い、飼育システムについては  が詳しいですので参考にしてください。

 

水槽の立ち上げ

 まず水槽を水でよく洗い、よく洗ったサンゴ砂を水槽に入れます。各濾過装置の説明書に基づき水槽への

セッティングを行います。ろ過材は中粒くらいのサンゴ砂でも、セラミック濾材でもかまいません。サンゴ砂で

充分だとは思いますが。

バケツに、塩素抜きをした水を作り、水温は25度に合わせておきます。そこに人口海水の素を少しずつ入れ

よく溶かします。比重計で比重が1.022〜1.024の範囲になるようにします。

この海水を水槽に移し、濾過装置を稼動します。このときパイプやホースのジョイントがきちんと閉まっているか

の確認はよくして下さいね。部屋が水浸しになります。

初めは、水が白濁していますが、1日もすると徐々に濁りが取れてきます。

ここでお魚を即入れたくなりますが、まだガマンです。約2.3日は空回しといって魚をいれずに水だけを循環させ

ておきます。間で何度かは比重の測定をして起きましょう。

濁りの取れたクリアな海水になったらお魚を買いに行きましょう。

ただ淡水のお魚とは異なり、海水では魚の糞や、残餌の分解をしてくれる濾過細菌の繁殖するスピードが遅く

また魚の構造上、分解産物であるアンモニアに対して敏感なためすぐには安定したろ過環境にはなりません。

ある程度のろ過が立ち上がるのに約1ヶ月、安定したろ過となるのには半年から1年かかると言われています。

ここでろ過バクテリアの素(うちではB−4マリンというのを使いました)や、ショップによってはろ過バクテリア

の付着した種砂を売っているところもあります。これらを導入すれば立ち上がりは早くなります。

このため約1ヶ月は魚の匹数を抑え、餌も少なめに与え、ろ過が立ち上がるまではテストフィッシュといって価格

も安く、ろ過が不十分な状態にも比較的強い、スズメダイの仲間を入れます。

お勧めとしては、縄張り意識の強いスズメダイの中でも温和な、デバスズメダイがお勧めです。

最終的に飼いたいのがカクレクマノミだと言う方は、カクレクマノミで行きましょう。クマノミも気が強く、あとで先住魚

とのトラブルになります。

お魚は入荷直後の個体より1週間くらいたち水槽環境にもなれ、輸送のストレスの取れたものを飼う方がよいと思

います。お店の方に聞けば教えてくれると思います。

買って帰ったらビニール袋のまま水槽に浮かべ20分くらいは温度合わせを行ってください。その後ビニールの袋から

出し、小型の容器に移し、30分くらいかけて少しずつ飼育水の水をたしていき水合わせを行います。

(自分は500ccの軽量カップを使いビニール袋の水3ぶんの1くらいに飼育水をたしていきます。)

水合わせが終わったら、魚だけそっと手ですくい、水槽に放します。

あとは約1ヶ月の辛抱です。注意して観察を行ってください。

この時期さえ過ぎれば、海水魚の飼育はそんなに難しくはありません。

 

 

緊急告知!!!

ニセクロナマコの毒について

リンク先のやまたけさんのHP、で説明されている小型水槽立ち上げ(底砂を厚く敷き、ライブロックをい

れて外掛けフィルターで回すだけ。というナチュラルシステムによる水槽飼育法)の追体験記をUP しようと思っていま

したが、先週8ヶ月前に立ち上げた、このシステムの水槽の魚が一晩で全滅してしまいました。ニセクロナマコの出した

サポニンという毒のせいであると思われます。

毒性について良くご存知の方もいらっしゃると思いますが、私の読んだ飼育書では、デトリタス対策とナチュラルシステ

ムの底砂の活性化のためにはナマコは非常に有用との記載があり、ライブサンドと共に通販で購入したものでした。し

かもニセではなくクロナマコとして購入している個体です。(しかし、あまり体に砂をつけず、日中も活動的に動いている

事、今回の死亡事故からもニセであると思われます。)

初心者の皆さんにもナマコの毒について知っていただきたく、急遽この項を記載させていただきました。

どのナマコも基本的には毒をもっているがニセクロナマコは高濃度で毒をもっていて外敵から身を守るため肛門付近

のキュビエ氏管という内臓器官からサポニンという強力な溶血作用をもつ毒を分泌しこの毒を魚が鰓から取り込んでし

まうと簡単に死亡してしまうということです。ニセでないクロナマコはこの毒を出す事はあまりなく(出しても薄い?)水槽

でクロナマコが死亡したが無事だったとの報告もあります。

ニセのほうが日中も良く動き回りよく働くから良い。なんて書いた報告もありましたが、水槽にナマコを入れる際にはよ

くご注意下さい。特に小型水槽では水量も少なく、一旦毒を出されると大きな水槽より、より高濃度となります。

今回うちの水槽では、魚だけが全滅し一緒に入っていたヤドカリ、マガキガイ、シッタカには影響はなく、サンゴイソギン

チャクは1日しぼんでいましたがどうにか回復しました。

対処方法はナマコを取り除き、全換水とのことです。自分は知識がなく3分の2位の換水を行っただけでしたがどうにか

被害の増加はなく済みました。

Tetsuoさん  に紹介して頂きましたナマコの情報、全滅例を下記に紹介いたします。参考にして下さい。

http://www.env.go.jp/nature/nco/kinki/kushimoto/kyokuhi/nisekuro.htm

http://www.rakuten.co.jp/bluespot/147153/143673/142144/142146/

http://teboking.fc2web.com/cook/tyuui.htm

http://www2.ocn.ne.jp/~chusui/suisidayori/H12/ss12-4.htm

http://qnqn.csidenet.com/aquarium/monaco/s_diary7.html

 

ろ過について

お魚を飼うと当然食べ残しの餌、魚の排泄する糞などが出ます。これをそのままにしてはお魚は生きて行けません。

そこで重要になってくるのが、ろ過です。簡単に言うと水をきれいにし魚の住める環境を作るという事です。

ろ過は大きく分けて物理ろ過生物ろ過の二つに分けられます。物理ろ過とはウールマットなどで糞などの有害物

質を引っ掛け取り除くものです。生物ろ過はろ過細菌と言う生物によって残飼や魚の糞を分解し魚にとって無毒な

物質にする事です。立ち上げ当初の水槽では、このろ過細菌が存在せず、または充分な数存在しないためそのまま

の状態ではお魚は死亡してしまうというわけです。そこで始めの1ヶ月はお魚を育てるのではなく、いかにこの重要な

ろ過細菌を育てるかが重要になってくるのです。そのため立ち上げ当初は給餌を抑え、飼育する魚の匹数を抑える事

が重要なのです。

                                 

           ろ過細菌            ろ過細菌

          ニトロソモナスなど       ニトロバクターなど

               ↓             ↓

  糞 → アンモニア  →  亜硝酸塩    → 硝酸塩   →換水で除去・海草、石灰藻が吸収    

        ↑   ←  嫌気性細菌    ←  ↓

毒性はアンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩の順に低くなり、硝酸塩は比較的無害なものです。ただ量が蓄積されると影響

は出ます。

立ち上げ当初、まず増加してくるのがアンモニアです。その後ニトロソモナスなどのろ過細菌が増えてくると亜硝酸が増

加してきます。さらに時間がたつと硝酸塩が増えてきます。この硝酸塩が増えてきたという事はニトロバクターなどの細

菌が定着して来たということで、ろ過が立ち上がってきたことを示します。

順調に立ち上がった水槽ではアンモニア、亜硝酸は検出されず硝酸塩のみが検出されるのが普通です、モナコやベ

ルリンといった飼育法では嫌気ろ過により硝酸塩も検出されない事もあります。

 

この流れをつかめば、立ち上げ後注意しなければいけないものも理解できたという事になります。

ある程度定期的に比重、アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩等のチェックを行ってください。

硝酸塩だけの状態になれば、少しずつですがお魚を追加する事が出来ます。

硝酸塩は蓄積されると影響があるため立ち上げ後はこの項目だけのチエックでいいと思いますが、最大でも50r/リッ

トル位までに抑え(理想的には20r/リットル以内)、越えるようなら換水で除去します。

水質検査薬は比色により濃度を測定します。色々なメーカーから様々な試薬が発売されています。安価なもので充分

だと思います。

 

 

白点病について

 

最近 「魚介類の感染症・寄生虫病」 監修 江草周三 という専門書を購入しました。専門書だけに獣医としても

納得できる専門的な内容だったのですが、この本を読んで得られた知識をちょっとだけ記載したいと思います。

白点病

Cryyptocaryon irritans(クリプトカリオン イリタンス)という原虫の寄生による

疾患で、原因寄生虫は魚に寄生している時、肉眼的に白い点として見えるので

白点虫といわれる。海水魚の白点病は、淡水性の白点病とは原因菌が異なる。

感染初期は魚は物に体をこすりつけたり、時折急激に泳いだりと遊泳に異常が

見られることがある。感染が進むと逆に遊泳が不活発になる。重篤になると、水

底に沈んで動かなくなり、鰓蓋の動きが早まり、餌を摂らないなどの行動異常が認められる場合がある。

上の写真は白点虫に寄生されたシマウミスズメである。尾鰭等に白点が認められる。 

 

ヨーロッパへダイを用いたC.irritans

の生活環の実験(水温24±1℃)では

トロホントとして魚体内に3〜7日、シス

ト形成後、仔虫の産生からセロントの

放出まで3〜28日、セロントの寿命は

1〜2日という結果でした。

シスト内の産生仔虫数は200虫で3000

虫産生する淡水性の白点虫よりは少

ない。

セロントの感染力は遊出後、短時間で

失われ感染力は遊出4時間までは維持

されるがその後は急速に低下し18時間

後には完全に失われる。

 

薬剤はセロントの時期にしか効かないようで魚体の寄生虫を殺すのではなく、魚体を離れた時にいかに駆除するかが

重要である。

 

  

     トモントの集塊                  トモントの拡大像1           トモントの拡大像2

  

     トモントの拡大像3               トーマイト          魚体に付着したトロホント(ライトギムザ染色)

(上の画像はうちで発生した白点の魚体のぬぐい物、水槽下の沈殿物を顕微鏡で観察したものです。)

 

間違った知識

ネットでの白点虫の情報には間違ったものや、淡水性の白点病と混同したものが多く見られる。

ここではそれらについて記述します。

 

*白点虫の離脱を促すため暗くしておく

日周リズム

 ボラの一種を用い12時間明ー12時間暗の光条件で行った感染実験ではトロホントの宿主からの離脱やシスト形成は

暗期にのみ起こり、一時的に明期と暗期を逆転させると離脱は明期に起こった。

また異なる時期に回収したトモントを暗所に保持した所、セロントの放出は午前2時から9時に集中したという。

このことから白点虫のセロントの放出は単純に暗い時に起こるのではなく、体内時計による日周リズムが存在するとい

うことで、よく白点を離脱させるために暗い時間を増やすのは無意味である様です。

 

*白点虫は高温に弱いため30℃で飼育している。

実験ではセロントの遊出は31℃まではirritansは正常に発育し、高水温ほど発育が早かったのに対し、34℃では魚体

内で発育をしなかったことから、31℃が発育至適温度で、7℃と37℃ではシストを形成することはあってもセロントは遊

出しなかった。文献的には19℃を下回ると病気は発生しないようである。

淡水性の白点虫は29〜30℃で1週間飼育すると駆虫できるという記述が同書にあるので混同したものであると思われ

る。

 

ハッキリしなかった知識

*一度白点虫に罹り治癒した個体は、白点虫に罹らない

ボラの1種を用いた実験では完全ではなかったが、寄生強度(罹った状態)に比例した免疫が形成され、それは6ヶ月

維持され、魚は免疫を獲得し、虫体の繊毛運動を停止させる抗体を産生するようです。

 

新たな知識

マダイの白点虫感染に対し天然物の経口投与が有効であったとの報告もある。

ラクトフェリンを40r/s/日の割合で投与すると28日の実験期間中、感染が見られなかったのに対し、無添加飼料を

与えた魚群では大半が死亡した。

注 ラクトフェリン

ラクトフェリンは分子量約8万の鉄結合性タンパク質で生理的に母乳や唾液、涙等に存在する多機能性蛋白で、生体局所における感染防御作用

静菌ー殺菌作用、鉄調整吸収作用、免疫賦活作用、細胞増殖作用、抗酸化作用、抗炎症作用、ビフィズス菌増殖作用等に貢献。

犬、猫では難治性口内炎などの口腔治療薬として使用されている。

 

白点病は、沿岸域の生簀養殖場に発生しマダイなどの大量死を引き起こすが、夏の高水温時よりも水温が低下する秋

や台風通過後に大きな発生があるが(白点虫の発育至適温度31℃であるのに)、虫体のシストを低溶存酸素下で培養

すると、仔虫の産生が抑制されたが、飼育水を高溶存酸素にすると発育が進みセロントが遊出したということから、水

温低下や台風による水の撹乱により夏期に形成された躍層が崩れ貧酸素であった低層に溶存酸素濃度の高い水が侵

入する事により、発育が促進されセロントが大発生する引き金になるのではとの仮説が提唱されている。

このことよりしばらく白点が発生しなかった水槽で突然白点が再燃する事も説明できるのでは?

 

 

ビブリオ感染症

 

先日上のコンテンツで自作したOF水槽を立ち上げ、新規に導入したフエヤッコとハタタテダイを次々と落としました。

フエヤッコには体表部に潰瘍を形成する病気が発症しました。

肛門部の発赤、体表部の潰瘍からビブリオ感染症の可能性が強いと判断し水産用のオキシテトラサイクリン(以下OTC)

を混ぜた餌を給仕し治療を試みたのですが、最終的には眼球白濁を起こし救えませんでした。

 

 

 <体側部に潰瘍状の病変のできたフエヤッコ>

 体側の潰瘍はかなり深く筋肉までえぐれていました。

 

 

 

獣医という仕事柄このままでは悔しいので患部を拭った物で塗抹標本を作製すると同時に、臨床検査センターに細菌培養

検査と抗生物質の感受性試験を依頼しました。

下の写真が患部の塗抹標本です。

    

  たくさんの細菌の集塊が見られます                細菌とは別に真菌の菌糸状の物も

 

鑑別としてはビブリオ、マイコプラズマ感染症、連鎖球菌症、真菌症を鑑別に入れました。

 

培養結果と抗生物質感受性試験結果

 (S):感受性  抗生物質が効く

  (I):中間    比較的抗生物質が効く  

  (R):耐性   抗生物質が効かない

 

  嫌気培養では陰性のためマイコプラズマは

  存在しないということ。

  連鎖球菌も分離されなかった。

 

  市販されている観賞魚用の抗生物質である

  グリーンFゴールド顆粒はニトロフラゾンとスルファ

  メラジンナトリウムの合剤であるのでST製剤

  (スルファメトキサゾール+トリメトプリル)の感受性

  結果で感受性あり。

  水産用OTCはテトラサイクリンで感受性あり。

  と判断してよいと思われる。

 

分離菌の詳細は

V vulnificus(ビブリオ・バルニフィカス)

眼球、鰭、体表などに出血や潰瘍を形成。また肛門のおよびその周辺の発赤、

拡張などが見られ、内臓にも点状出血や腸炎をおこす。

人が感染すると? :汚染した海産物の生食や汚染した海水を飲み込んだりすると嘔吐、腹痛

下痢などを起こす。免疫の低下した方、肝臓に疾患のある方は要注意で敗血症を起こし死亡す

る事がある。

傷口などを、汚染した海水につけると感染することもあり、皮膚を破壊し潰瘍を形成する。壊死性

筋膜炎など人体を破壊する様子から人食いバクテリアの1つに数えられる。

免疫の低下した方では敗血症を起こす事もある。海岸などで貝などによる傷での感染例もある。

 

Fusarium spp(フサリウム)

フサリウムは真菌(カビ)の一種で、クルマエビでの被害の報告があり鰓に感染し鰓が黒色を呈する

ことから鰓黒病と呼ばれているようです。最近では魚類での感染例も報告されているようです。

フサリウムに対しては有効な治療法がなく、病魚やエビを取り出し飼育環境を塩素で消毒するしかな

いとの事でした。

 

臨床症状から今回の原因はビブリオの感染によるものと思われる。

発症要因としてはもちろん魚自体が病原菌を持ち込んだことは確かであろうが、立ち上げたばかりの

水槽で濾過の不安定さに加え、新規導入魚で移動のストレス、などもあり水槽環境に慣れておらず

魚体自体の抵抗力も低下していたことが重症化の引き金になったと思われる。

使用した抗生剤、OTC、GFGはともに感受性があったが効果は認められなかった。

もしかすると病原菌の持込は与えていた冷凍フード、練り餌から来ていて内臓に感染が及んだため

かもしれない。

またビブリオの他にフサリウムも分離され、また体表の塗抹標本にも菌糸状の物が確認できるため

混合感染の影響もあったのではないか?

 

今回培養同定まで行った結果、普段はビブリオかな?で終わってしまう病気が確定できた。

今後同様の症例が出たときには感受性試験の結果も含め参考になる資料が出来たのではないだろうか。

 

 

アデヤッコの色変わり

 

海水魚の王道と言われる大型ヤッコ。華麗な色の種類も多いのも魅力です。

ただ幼魚時は魚同士の無用な縄張り争いに巻き込まれないように、独特の濃紺に青や白の縞模様をして

います。この幼魚柄も独特で、これは、これで綺麗だと思いませんか?

大型、中型ヤッコを含むポマカントス(Pomacanthus)の魅力は成長に伴い色変わりの変化を楽しめることで

はないでしょうか。

自分も色変わりが見たくてアデヤッコ(Pomacanthus xanthometopon )を購入しました。

ただアデヤッコやイナズマヤッコは体長が5cmに満たなくても完全な成魚柄の個体も多く色変わりが早い種

類なようで、なかなか完全な幼魚を手に入れるのに苦労しました。

ポマカントスの幼魚が体色を変化させる時期には個体差があって周囲の環境やホルモンバランスに影響を

受けるようで、混泳魚、餌の量なんかによってまちまちなようですが、ウチの個体も色変わりが始まったと思っ

たらあっという間に成魚柄になってしまいました^^;

色変わりに1、2年を要すタテジマキンチャクダイやなかなか成魚柄にならないサザナミヤッコなどとは大違い

でした。

早く成魚柄が見れて嬉しいような、あっという間で残念なような・・・。^^;

2006.5.27 

購入当初。幼魚柄ですが目の周りは既に眼鏡模様が出ています。          

   

2006.5.31

背鰭の下の色が少し抜けてきました。背鰭の眼状斑も出始めました。

   

2006.6.8

全体に体側の青みが抜けてきて背鰭、尾鰭が黄色く変わり始めました。

背鰭の眼状斑もはっきりしてきました。

   

2006.6.14

体側の青みがさらに抜け成魚の孔雀のような鱗模様が現れ始めました。

全体に黄色味を帯びてきました。

   

2006.7.18

黄色い発色もはっきりし、ほぼ成魚柄になってきました。

ただまだ目の上の部分は幼魚柄が残っています。

   

  

2006.10.30

ここ2ヶ月ほどこの模様のまま変化しないので、これで成魚柄が完成でしょうか?

期待していた目の周囲や腹びれのオレンジの色は出なかったようです。

産地にもよるのかもしれませんが水槽内では自然化での綺麗な体色にするのは難しい

ようです。

   

  

 

 

 

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